【アニメ感想】カードキャプターさくら クリアカード編 1話
感想というか考察というか……といった内容です。
コミックス派で既刊はすべて読んでいます。前作アニメはリアルタイム視聴組、前作漫画は「なかよし」で読んでいました。あの頃は小学生だったわたしも、いまは28歳のおばさん。
感想としては、率直に「懐かしい」。キャラクターが喋るたびに、聞き馴染みのあるBGMが流れるたびに、ぐっとくるものがあって、さくらと小狼くんの再会シーンでは思わず涙がでました。
しかし、その再会シーンに違和感を感じました。というのも、ネット上の考察でもでている「クリアカード編は夢のなかの物語」という説を信じている1人だからです。そして、それを確信させてくれた「前作原作の再会シーンとクリアカード編の再会シーンが異なるシーン」という説が頭のなかにあったからです。
そしてさらに違和感を感じたのは、原作ではなかった「さくらと小狼の別れのシーン」が回想として流れる場面にありました。
念のため別れのシーンについて説明しますが、前作アニメと前作原作では別れのシーンに違いが有ります。前作アニメでは香港へと帰る小狼にくまさんを渡すため、さくらが空港を訪れ別れます。一方で前作原作では、空港へと向かうバスに乗る小狼にさくらがくまさんを渡し、別れるのです。
今回のアニメで別れのシーンとして流れたのは、「前作アニメでさくらと小狼が別れた空港でのシーン」です。つまり、前作アニメの流れに沿ったものでした。これだけみても「どこがおかしいの?」と思われてしまうかもしれませんが、それは原作コミックス3巻の特装版についていたDVDの存在が影響しています。
このDVDには、原作最終回をアニメ化したもの「プロローグ さくらとふたつのくま」が収録されています。前作のアニメと原作では最後が異なっていたので、これは本当に嬉しくて、これも泣きながら観ました。泣きすぎだね。
別れのシーンの話に戻りますが、DVDでは「空港へ向かうバスに乗る小狼」と別れたさくらが描かれています。つまり、原作通りの別れのシーンがこのアニメを作った時点でアニメとして存在するのです。
つまり、原作通りの別れのシーンがアニメとして存在しているにも関わらず、アニメ1話では何故か前作アニメの別れのシーンを回想にて使用しているのです。
※追記
前作原作、今回のアニメの再会シーンの違い
・再会した時間
→前作原作は学校に行くタイミング(朝)、アニメは学校からの帰り道(午後)
・小狼の服装
→前作原作は制服、アニメは私服
わたしはコミックス3巻についていたDVDを観た時、違和感なくさくらカード編とクリアカード編をつなぐために作られたアニメだと思っていましたが、回想シーンを見る限り、どうやら違うようで……。でも、公式サイトには以下のような記載も。
「さくらカード編」と「クリアカード編」をつなぐストーリー、ぜひご期待ください。
もし、この回想シーンが間違いとかではなく、意図的に作られたものであれば、前作アニメは「さくらの夢の1つ」という可能性もありえるんじゃ……と思うと、ひょえーという声をあげたくもなります。
CLAMP先生の作り出す世界は、いまや複雑に絡み合っていますし、何がきてもおかしくないよなぁと思いつつ、ここに書き溜めておきます。
今後の展開も楽しみです。あ、EDの絵が最高でした。最後とかステキすぎる! ありがとうございます。